2. 全体像の理解:バレンシアガを支える「3つのDNA」

バレンシアガの魅力は、創業者の完璧な「形」と、現代の「破壊」の融合にあります。

① クリストバルの「究極の造形」

創業者クリストバルは、ディオールのニュールックに対抗し、体を締め付けない「サック・ドレス」などを発表しました。この「彫刻的なシルエット」は今もブランドの根幹にあり、アワーグラスバッグなどの曲線美に受け継がれています。

② デムナによる「日常の脱構築」

現在のデザイナー、デムナは「高級とは何か?」を問い直します。ストリートカルチャーやIKEAのバッグなど、ありふれたものをラグジュアリーに変える手法は、ファッション界に大きな衝撃を与え続けています。

③ カルト的人気を誇る「ITアイテム」

特定のロゴを強調するのではなく、その「形」だけでバレンシアガと分からせる力がこのブランドにはあります。スタッズの付いたシティ、極厚ソールのトリプルS。それらは持つ人のアイデンティティを雄弁に物語ります。

初心者がまず覚えるべき「バレンシアガ 3大アイコン」

カテゴリーモデル名特徴
バッグシティ / ネオ クラシックスタッズとタッセルが特徴。2000年代を席巻し、今再びリバイバル。
バッグアワーグラス (Hourglass)底が鋭くカーブした曲線的なバッグ。創業者へのオマージュ。
シューズトリプル S (Triple S)3つのソールを重ねた巨大なスニーカー。ダッドシューズの始祖。

3. 基本用語・概念のやさしい解説

● エディターズバッグ (Editors' Bag)

たとえ話: 「かつてファッション誌の編集者(エディター)たちが、こぞって持ったことからそう呼ばれるようになりました。それが『シティ』の愛称です。仕事も遊びもこなすクールな女性の象徴でした」

● BBロゴ

創業者のイニシャルを組み合わせたロゴ。近年では、Bを背中合わせにしたデザインや、流れるようなスクリプト(手書き風)のロゴなど、時代に合わせて多様な表現がなされています。

● オーバーサイズ (Oversized)

バレンシアガが最も得意とするシルエット。ただ大きいだけでなく、肩の落ち方や袖のたまり具合が計算し尽くされており、「だらしなく見えない究極のルーズさ」が真骨頂です。

💡 初心者が迷う「偽物への注意」

バレンシアガは非常に人気が高いため、コピー品も多く出回っています。特にシティやスニーカーは、一見本物に見えても重さやステッチ、シリアルナンバーの刻印が異なります。必ず直営店、公式オンライン、または信頼できる百貨店で購入することをお勧めします。

4. まとめ:初心者がまずやるべきこと

  • 1「シティ(ネオ クラシック)」のハンドルに触れる: 特徴的な編み込みハンドル。あの柔らかいラムレザーの質感は、バレンシアガのクラフトマンシップを象徴しています。
  • 2スニーカーの「重さ」を体感する: トリプルSは驚くほど重いですが、それが独特の歩きやすさとスタイルを生みます。履いた時のスタイルの良さを鏡で確認してください。
  • 3小物の「遊び心」を楽しむ: 封筒のような三つ折り財布(ペーパーウォレット)など、バレンシアガは実用的なのに遊び心がある小物が大得意です。

【最初のアクション】

まずは「バレンシアガ アワーグラス バッグ」を検索してみてください。あの鋭い曲線。それを見ただけで、このブランドが「普通のブランド」ではないことが直感で理解できるはずです。