2. 全体像の理解:ヴィヴィエが「伝説」と呼ばれる3つの理由

単なるファッションブランドを超えた、歴史的重みと独創性を探ります。

① スクエアバックルの発明

1965年、サンローランの「モンドリアン・ルック」のために製作された靴に、大きな四角いバックルを配置。これが「ベル ヴィヴィエ」の始まりです。それまで装飾でしかなかったバックルを、デザインの主役へと押し上げた革命的な出来事でした。

② 歴史を飾った「戴冠式の靴」

1953年、エリザベス2世の戴冠式。女王が選んだのは、ロジェ・ヴィヴィエによるゴールドレザーのサンダルでした。この出来事により、ヴィヴィエは「王室が認めた最高峰の職人」としての地位を不動のものにしました。

③ ヒールの芸術的フォルム

内側に緩やかにカーブした「ショック・ヒール」や、コンマのような形の「コンマ・ヒール」。ヴィヴィエは靴底からヒールに至るまで、彫刻的な造形美を追求し続けました。そのシルエットは、一目でそれと分かる独創性に満ちています。

初心者がまず覚えるべき「ヴィヴィエ 3大名作」

モデル名スタイルここが凄い!
ベル ヴィヴィエ
(Belle Vivier)
パンプス永遠のアイコン。スクエアトゥと大きなバックルが、パリジャン・シックを体現。
ヴィヴ ラン
(Viv' Run)
スニーカーブランド初のランニングスニーカー。厚底とバックルが融合した、現代のヒット作。
トレ ヴィヴィエ
(Tres Vivier)
パンプス / ブーツ60年代のアーカイブを現代的に再解釈。太めのヒールで安定感抜群。

3. 基本用語・概念のやさしい解説

● カトリーヌ・ドヌーヴ

たとえ話: 「映画『昼顔』で彼女が履いた『ベル ヴィヴィエ』があまりに美しく、世界中で完売が相次ぎました。ヴィヴィエの靴が『意志を持つ女性』のアイコンになった瞬間です」

● スカリエ(Skyscraper)ヒール

ヴィヴィエが考案した、極細で高いヒール。彼は常に「重力に抗う美しさ」を追求していました。そのデザイン画は、靴というよりも建築に近い緻密さを持っていました。

● クリスタルバックル

夜の装いや特別な日のために、バックルに贅沢なクリスタルを配したもの。ヴィヴィエのクリスタルは、ジュエリーのようなセッティングが施されており、その輝きは極めて上品です。

💡 初心者が知っておくべき「ヴィヴ ランの凄さ」

カジュアルなスニーカーなのに、なぜかドレッシー。その秘密は「ヒールの高さ」と「バックル」にあります。7cm以上のヒール高を持ちながらスニーカーの履き心地を実現したことで、スタイルアップと実用性を両立させたい現代の女性に「これしかない」と思わせる傑作となりました。

4. まとめ:初心者がまずやるべきこと

  • 1まずは「ベル ヴィヴィエ」を正面から見る: あのバックルの大きさと配置のバランス。シンプルなのに忘れられない、そのデザイン力を感じてください。
  • 2「ヴィヴ ラン」を試着して歩く: 厚底とは思えない軽やかさと、足首を細く見せる魔法のような視覚効果を体感しましょう。
  • 3「コンマ・ヒール」の曲線を確認する: 遊び心あふれるヒールの形。ヴィヴィエ氏が抱いていた「靴は喜びである」という哲学が宿っています。

【最初のアクション】

まずは「Roger Vivier Catherine Deneuve Belle de Jour」で画像検索してみてください。60年代のパリ。カトリーヌ・ドヌーヴの足元。半世紀以上経っても色褪せないそのモダンさに、あなたはきっと心を奪われるはずです。