2. 全体像の理解:ブルガリが「一流」とされる3つの革新

ジュエリーの枠を超え、時計の専門家たちを熱狂させる理由。

① 圧倒的な「建築学的」ケースデザイン

代表作「オクト」のケースは、110もの面で構成されています。古代ローマの建築(マクセンティウスのバシリカ)から着想を得た八角形と円の融合。この複雑な多面体を完璧に磨き上げる技術は、もはや彫刻の域です。

② 「フィニッシモ」による薄型革命

「極限まで薄く、しかも頑丈に」。トゥールビヨン、ミニット・リピーター、クロノグラフ。それぞれの分野で「世界最薄」を次々に更新。特に厚さわずか1.8mm(!)のモデルなど、物理的限界に挑む姿勢は時計ファンを魅了し続けています。

③ ジェラルド・ジェンタのDNAの継承

ノーチラスやロイヤル オークを設計した伝説のデザイナー、ジェラルド・ジェンタ。ブルガリは彼の工房を吸収し、その独創的なデザイン哲学を正統に引き継いでいます。「ブルガリ・ブルガリ」や「オクト」の原型には、その天才の息吹が宿っています。

初心者がまず覚えるべき「3大アイコン」

シリーズ名カテゴリー特徴
Octo
(オクト)
モダン・アイコン110面の多面体ケース。特に薄型の「フィニッシモ」は現代の名品。
Bvlgari Bvlgari永遠の定番ベゼルに刻まれたダブルロゴ。古代ローマのコインをモチーフにした不朽の意匠。
Serpenti
(セルペンティ)
レディス「蛇」をモチーフにした、腕に巻き付く妖艶なデザイン。女性の永遠の憧れ。

3. 基本用語・概念のやさしい解説

● ダブルロゴ (Double Logo)

「ベゼルにブランド名を2つ刻むデザイン。1977年の登場時、ブランド名をデザインとして取り入れたのは衝撃的な革新でした。今ではエレガンスの象徴です」

● BVL 138 ムーブメント

オクト フィニッシモの心臓部。プラチナ製のマイクロローターを採用することで、驚異的な薄さと高い自動巻の効率を両立させています。

● ブルガリ・アルミニウム

1990年代に大ブームを巻き起こした、アルミニウムとラバーを組み合わせた時計。ラグジュアリーに「カジュアル」と「遊び心」を持ち込んだ先駆者的存在です。

💡 初心者が知っておくべき「ブルガリの立ち位置」

ブルガリの時計は、単なる宝飾ブランドの延長ではありません。ムーブメント、ケース、ブレスレット、文字盤のすべてを自社で一貫生産できる「垂直統合型」のマニュファクチュールです。スイスの伝統に敬意を払いつつ、イタリアの斬新なセンスでそれを壊し、再構築する。このバランスが今のブルガリの強さです。

4. まとめ:初心者がまずやるべきこと

  • 1「オクト フィニッシモ」を真横から見る: その驚異的な薄さと、薄いのに圧倒的な存在感を放つ造形を確かめてください。
  • 2「ブルガリ・ブルガリ」の新作をチェックする: 時代に合わせてアップデートされ続ける定番の「今」の洗練度を知りましょう。
  • 3チタンやセラミックの質感に触れる: ブルガリは異素材の使い方が天才的です。サンドブラスト加工されたチタンの手触りを想像してみてください。

【最初のアクション】

まずは「Bvlgari Octo Finissimo 10th Anniversary」の映像を検索してみてください。1.8mmという薄さの中に、時計の魂がどう詰め込まれているのか。それを見たとき、ブルガリが「ジュエリーのブランド」から「時計界の巨人」へと進化した理由が、鮮烈に理解できるはずです。